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明石雑踏事故の原因とは
2001年07月24日(火)


共同通信社
http://www.kyodo.co.jp/kyodonews/2001/hanabi/news/20010723-19.html
毎日インタラクティブ
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/archive/200107/23/20010723k0000e040087000c.html
Yomiuriオンライン
http://www.yomiuri.co.jp/04/20010723i105.htm

確かに事前に危険を予測していながら放置した警備体制は,ずさんと言えるかもしれない。
しかし,本当にそれだけだろうか。今回の事故で学ぶべきはそれだけなのだろうか。

真の原因は,市民一人ひとりにあったと思われる「我先根性の群集心理」ではないかということを指摘しておきたい。つまり市民のマナーや余裕の欠如が,悲劇を生んだのである。

歩道橋を渡り終え階段を降りた場所に留まる人々が非常に多かったりするなかで,警備側でいくら『立ち止まらないで先にお進みください〜』とか『3列に並んでお歩きください〜』とか言ったとしても,果たしてどれだけ有効だっただろうか。

警備側に文句や不満を感じているなら,普段の行動について考えるチャンスである。
街中での日常歩行で,急に立ち止まったり,いきなり方向転換したり,横に並んで歩いたり,エスカレータ・改札・階段を出たところで立ち止まったり,ヒトの流れが多いところで立ち止まって話し込んでいたり,運転するなら車間距離・・・などなど。
個人個人の危機管理のことである。

今回のような事故が起こると,権力を持った者が市民の行動を規制・統制することが必要,という流れを作ってしまうことになる。上記記事のみならず世論や報道各社の論調は,警備体制の不備のみを指摘し,市民の無責任さについて,全く触れていないのは残念である。

あのアリアンロケットも打上げ失敗!
2001年07月13日(金)


■YomiuriOn-Line『アリアン打ち上げ不調、日欧の2衛星軌道投入できず』
http://www.yomiuri.co.jp/00/20010713i103.htm

■日経BizTech NEWS『BSデジタル放送、予備衛星の打ち上げが失敗』
http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/comm/135276

日本のH2ロケットの打上げ5号機・8号機が連続で失敗している。H-2Aのエンジン噴射試験での安定動作が確立しないなど技術的な問題を解決出来ていなかった。宇宙開発事業団は現在,挽回に懸命であろう。
特にH-2 8号機の打ち上げ失敗は,技術的なノウハウが開発途上だったことのみならず,生産・品質管理体制が本来の機能を果たしていないという,日本の高品質がウリのハズであった技術力の地盤沈下を印象付ける結果となってしまった。
http://yyy.tksc.nasda.go.jp/Home/Press/j/200001/h28_000117_a_j.html

そんな日本陣営を尻目に,EU連合側のアリアンロケットは,ここまで順調であった。
しかしである。ついに失敗してしまったのである。

現時点での技術をもってで軽量化・高性能化・高機能化されることを期待されている。オマケに商用ベースで採算を合わせるということが完全に視野に入ってきているという点で,1970年代までの宇宙開発と異なり,そのプレッシャーはやはり相当なものなのに違いない。
現代のロケット打上げ成功率=95%という数字が宇宙開発の厳しさを示している。ましてや宇宙旅行なんて,とてもではないが怖くて乗れるようなものでは無いのである。
つまり,単純に『人間が月に行ったのは,もう30年以上も前の話だから,衛星の1個や2個なんて』と思ってはいけない。確かにあの時の成功は『奇跡』であり,尋常に考えれば正気の沙汰ではなかったのかもしれない。しかし,民生用の優秀なパーツを適宜配置したロケット・・・それこそ現代的な挑戦である。是非とも頑張って開発していって欲しいものだ。

というわけで,当サイトでは,H-II A型ロケットの打上げに注目している。現時点では8月25日に打上げが予定されている模様だ。
http://www.nasda.go.jp/h2a/

さて,最近のH-II失敗で最大のトバッチリを受けているのが,気象衛星『ひまわり5号』である。
既に5年と言われた計画寿命を終え,2002年予定の次期ひまわりが上がるまで,『我慢の運用』が続いている。しかも予備機(ひまわり4号)は,本番機が一人旅にならないように,細々と姿勢制御を行ったりするなど脅威の延命作戦を実行していたが,今年2月に,それもついに限界が来てしまい,廃棄されてしまった。

今後,スケジュールが予定通りに進められるかが気になるところだ。
http://yyy.tksc.nasda.go.jp/Home/Press/launch_future_j.html
(表中の『運輸多目的衛星新1号機』が次期ひまわりになるものである)

また,日本の放送衛星管理を行っている衛星放送システム社(B-SAT)は,去年のBSデジタル放送を予備機で放送開始して以来綱渡り状態だったが,4月末頃に視聴者の多いBSアナログ放送のための予備機が運用に加わり一安心していたところだった。今回のアリアンロケット打上げ失敗で,デジタル用の予備機がダメになり,こちらもまた我慢の運用といったところである。

UNIXでBASIC言語を!
2001年07月08日(日)


ScriptBasic
http://www.scriptbasic.com/

Webmasterはプログラムに関して旧人類になりつつあることを実感させられている。つまり,新しいJavaやC++などのオブジェクト指向の考え方や記号的な文法に,どうしても慣れないのである。ここへ来てオブジェクト指向的な要素は飲み込めるようになったと思っているのだが,文法が苦手なままである。単に『慣れ』の問題と考えていたが,小学生の頃から『ファミリーベーシック』,これ以来高級言語といえば,ほぼ100%BASIC・・・という偏り様である。育った環境というのは恐ろしいもので,これが一皮剥けない原因になっているのかもしれない。結局VisualBasicだけは,すんなりと学習できているのがその証拠と言える。

で,UNIXでサーバサイドのプログラムを書かなければ,次世代の標準的な技術を押さえているとは言えないわけで,もちろんJava(ServletやJSP)はもちろんだが,XMLやPerlなどについても最低限一通りは押さえたい。というわけで,現在勉強中である。

しかし前述の,もはやBASICトラウマとも言えるWebmasterの学習の成果は推して知るべしである。で,発想を転換して(息抜きとも言う),UNIXのサーバサイドをBASICで記述できないのかと思いつき,Googleで検索してみたところ,意外に結構あるらしい。日本語がネイティブに通るものはまだ殆ど無いが,その中でScriptBasicは,C言語ソースにコンパイルできたりNTサーバでも稼動するという刺激的なものがGPLで公開されているので,ちょっと注目している。

JavaやPerlを覚えないと,UNIXでメジャーなサーバサイド言語を覚えたことにならないのが,悲しいところである。むしろサーバサイドの言語として覚えるなら,ScriptBasicは本末転倒かもしれない。(でもScriptBasicは全くのBASIC言語なので,覚える必要がないのが嬉しいのだが・・・。)

XMLパーサはサスガに無いが,cgiモジュールなどもあって,なかなか小技が利いているのがニクイ。既にこのサーバでも若干のCGIスクリプトを稼動させることに成功していたりする。

WebmasterにとってBASICとは,文法(構文)や綴りなどを考えなくても頭の中のフローを追っていけば,気がつくとコードが完成しているというくらいにBASICに慣れてしまっているため,これはヤミツキになりそうである。

ネット上の体験はあくまでヴァーチャルか?
2001年07月08日(日)


ASCII24
『石原都知事「インターネットは幻想だ!!」――SAP、Eビジネスカンファレンス“SAPPHIRE 2001 TOKYO”を開催』
http://ascii24.com/news/i/topi/article/2001/07/06/627650-000.html

この中で,

>、「大阪に本社を置く企業の社長が週に1〜2回は上京するのは、実際に会って情報を取りに行くためだ。いかなる文明・技術でも感性や情念がなければいけない。インターネットや携帯電話で得る情報は形骸であり、自分の感性と情念でフィルターをかけて初めて情報は情報となる」とし、あくまでも情報とは実際に体験・経験したものでなければならないと述べた。

とある。

感性で物事を見極め,判断することは非常に大事であり,単に理論や法則で合理的な判断をくだしていれば良いと言う哲学は,既に時代遅れといえるわけで,ここにある『感性や情念がなければいけない』は,全くその通りであるとWebmasterは考えている。

しかし敢えて,あくまでも情報とは実際に体験・経験したものだけというのはどうかと言っておこう。

ここで断っておくが,石原都知事の事を悪く言っているわけでは決して無い。この世代の感覚からして,ネット上の情報や活動が『ヴァーチャル』という非日常でしかない場合の立場による発言と考えられるからである。無理も無い。この世代がネット上の活動・成果物をリアルな体験として捉えることは,一般には難しいといわざるを得ないからだろう。

※あるいは,この記事を書いた記者が要旨を間違えて掲載している可能性も考えられる。Webmasterがこの講演を直接聴いたわけではないので,石原都知事の発言の真意は定かではない。あくまでこの記事を土台として,つぶやいていることを御了承願いたい。

ここで,これからの21世紀人は,ネット上の活動は,いわゆる実世界の活動と切っても切り離せないものであり,決して区別するようなものではないということを書いておこう。

よく言われている仮想現実を,タダの仮想(ヴァーチャル)として捉えることは多くのキケンが潜んでいる。昨今の出会い系サイトなどで,勘違いしている人々を見るに付け,このことを切実に思う。つまり,ネット上の活動も『実体験』と同一の価値を有しているのであって,ゲーム(お遊び)ならいざ知らず,『匿名性が高いから』とか『自身がその場にいないから』などという消極的な理由だけで,実体験と切り離して体験した気になる/いわゆる実体験とネット上の作法とが異なるために特別扱いするようなことをすると,自身が損をする可能性があることに注意すべきなのである。ネットを構築するのも人間,それを操作し情報を送り込むのも受けるのも人間であるとすれば,そこには立派な現実があるし,区別しなければならない理由など無いのだ。

もちろん同時に,ネットという匿名性・遠隔性によるメリット/デメリットなど,その効果・特性/対策には十分に注意を払っておく必要はあるが,それは例えば,手紙と新聞というメディアの違いを理解して使い分けている文化人の手法と同じである。

このような議論は,ネット過渡期という特異な現象によって起こっていることなのかもしれない。

ソニー携帯 また不具合/前代未聞
2001年07月05日(木)


日経BizTech 通信・放送
『KDDI、ソニー製携帯電話機「C406S」をバッテリーの不具合で回収へ◇ロイター』
http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/comm/134482

CNET Japan Tech News
『auのソニー製携帯電話に不具合、56万台の電池パック交換』
http://cnet.sphere.ne.jp/News/Infostand/Item/2001-0704-J-1.html

バッテリー回収となっているが,ただ単に新しいバッテリーが送られてくるだけのようである。現行のバッテリーを使いつづけると,電池ケースが溶けるほどに加熱してしまうらしい。

しかし,ソニーの携帯電話は,品質面で大いに疑問が残ると言わざるを得ない。
ソニー携帯の大規模な不具合は,NTT DoCoMoの46万台交換,Auの12万台交換が記憶に新しいが,一体品質管理はどうなっているのだろうか。

07/06追記:
日経ITニュース『ソニー、携帯電話回収費用120億円に・合計110万台以上』
http://it.nikkei.co.jp/it/top/topCh.cfm?id=20010706de2iec0706

合計でこんなにも多くの費用が・・・。ソニーのブランド力は強固だと自負しているのだろうか。他の企業なら,管理体制にもっと費用をかけて消費者の信頼を損なわないような努力が必要だったと思われるところだが,ソニーは今のところブランド力のみで消費者の信頼感のことなど気にしていないようである。

エシュロン存在が認定される
2001年07月05日(木)


毎日インタラクティブ『エシュロンの存在を認定/欧州議会特別委が最終報告書採択』
http://www.mainichi.co.jp/digital/internet/200107/04/08.html

世界の通信網に細かく配置されている模様。例の日本の三沢基地の巨大パラボラアンテナも,民間情報など傍受のための装置であることが疑いが濃い模様。

このような行為は人道上・倫理上,決して許されるべきではない。無論違法である。人類の不断の努力によって,このような卑劣な手段には対抗していかなければならない。

i・Lモードの注意事項という条項
2001年07月02日(月)


今日の必ずトクする一言-- TODAY'S REMARK --『Lモードの羅生門的プライバシー条項のナゾ』
http://www.interq.or.jp/green/korokan/higawari.html#010729

NTT東日本『Lモードご利用にあたっての注意事項』
http://www.ntt-east.co.jp/Lmode/page5.html

これを読んでハッとした。Lモードに加入するときには,通信会社の利害だけで,第三者にプライバシー情報が流れることを覚悟しなければならないことが判ったからである。ダイヤルQ2問題やi-modeで勉強したNTT側は,今度は明らかに消費者に不利な条件を,契約時の条項に対策を入れてきているのである。

幸い「今日の必ずトクする一言」の山本氏によって,ダイヤルQ2カード会社などのクレジット決済での判例があることを付記してくださり,まぁ実際のところ,結局問題にならないかもしれないことが判ったが,それ以外のプライバシーに関する条項は,WEBMASTERとしては非常に強い抵抗感がある。

もしかすると,DoCoMoでもこのような似た条項があるのではないかと思って,サイトをみてみるとビックリ
。案の定存在していた。

NTT DoCoMo『iモードご利用規則』
http://www.nttdocomo.co.jp/i/kisoku/index.html#5

(1) 当社は、次の(オ)および(カ)の場合、お客さま情報(住所、年齢、性別)およびお客さまが登録された「マイデータ登録」の下記情報(※)を利用することがあります。
(オ)お客さまの年齢、性別などに応じて、特定のサイトをおすすめする場合。
(カ)メッセージ〔F〕(フリー)を配信するにあたり、お客さまに第三者の広告を配信する場合(お客さまにパケット通信料はかかりません。


となっている。山本氏が『これに同意すれば個人情報に関してはハダカ同然、Webmasterなら絶対に呑めない条項』というのはごく当然の反応で,だれにもお奨めできるものでは到底無いと思われる。
つまり,第三者の広告主に住所・年齢・性別とユーザIDが一体となって提供され,ダイレクトメールや場合によっては情報ソース不明な勧誘電話がかかって来たり,さらには何気なくパケット通信していた相手によって,自分の正体がバレていたりすることも考えられる。文字通り丸裸である。

これは怖い。あなたの家に,情報ソース不明な勧誘電話が来ていたら,要注意だ。

07/04追記:『今日の必ずトクする一言』のWebmaster氏にここに書いたことは『どうですかねぇ』とメールしたら,なんとさらに詳細な解説がなされているではないか!さすがの一言である。

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