まるで(?)馬鹿のひとつ覚え？！
ワタクシのカミさんよりも，ワタクシが今勤めている会社よりも長い付き合いになっている電話会社との契約が，気が付くとナント10年を超えていたのだ・・・。



思い起こせば初めの頃は，通話品質といえば本当に酷いものだったが，それでもH”(エッジ)というブランドになってからかなり改善され，それ以来都区内にいる限り，携帯電話を超える通話品質を獲得している。

PHS事業開業当初，ASTELやNTTパーソナルのPHSブランドで提供されたサービス品質が，当時のDDI-POCKETのそれに比べてもあまりにも酷く，通話がまともに出来ないものであった。結果，PHSの最大のターゲットであった当時の若者(ワタクシの世代とそれ以下の年代)と言えば，クチコミに敏感なこともあり，PHS全体のイメージが『安かろう・悪かろう』の典型的な例として一気に広がり，完全に定着してしまった。

そもそもPHS失敗の原因は多くの場面で語られているが，
・コードレス電話の延長線上のサービスとして簡易型携帯電話としてスタートさせた事業を，顧客である我々消費者の側が，全くと言って良いほど理解していなかった → 接続性に関してケイタイと同等のレベルまでの過度の期待されてしまった

・基地局の数が必要だったため，サービス開始当初は非常に不利になる → 基地局の密度が一定以上の十分なレベルに達する前にクチコミにやられてしまっていた

・NTT地域のISDN交換機の仕様に依存したシステムだった → お役所体質が色濃く残ったNTT地域会社が迅速に動かない限り，サービス事業者にとって品質改善が非常に難しい構造になっていた

・DDI-POCKET以外の基地局は酷いものだった。 → 装置自体が低出力・低感度であることのみならず，設置方法に関して電波特性ということに全く関心が無いとしか思えない酷い場所に基地局が軒並み設置された。特にASTELは驚く程の無知／無計画ぶりを露呈させ，晩年まで物量作戦で大量の基地局が増殖させただけという戦略の無さが，恐らく敗因だろう。ASTEL方式のアンテナの設置方法には，まさに目を覆わんばかりの有様と言うしかない。NTTは後期にDDI-POCKET方式を見習い，ビルの屋上などにも設置し始めたが，既に遅かった。DoCoMoに吸収されてからは投資が伸び悩み，結局捨てられることに


しかし，幸い初めて契約したのがDDI-POCKETだったということと，都区内から外へ出向くことがほとんど無かった，感度が良いという噂の端末を購入すること，電波を安定させるために端末を地面に対して常に垂直を保ち，少しあごを引いた状態で通話するといった普段の使い方にさえ多少の注意を払っていれば乗り切ることが出来ると判ってからは，レスポンスの良い非常にクリアな音質と，ケイタイの1/3程度という安価な通話料金のメリットから離れられなくなり，次第に不満はなくなってしまった。

そうこうしているうちに10年も経っていたのだ。次々に発表されるケイタイのサービスに心を動かされることはあっても，現在に至るも改善されていない低ビットレートから来るケイタイ独特の音質の悪さがどうしても納得／慣れることが出来ず，結局，乗り換えには至らなかった。

今では，都区内であれば完全にケイタイ電話を超えるといって良い通話品質を獲得し，さらにNTT地域会社のISDN交換機から完全に切り離して稼動するシステムに移行されたおかげでWILLCOM間『定額通話』などが実現しているわけで，まさに乗り換える理由などなくなってしまっている。

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そんな低コストにこだわって地道にサービスを続けてきたWILLCOMからの記念品である。率直に言ってこれは嬉しいものだ。ただ単に解約しなかっただけのユーザだが，WILLCOMと共にサービスを作り上げたという，なんかそんな気分がどこかにあるからかもしれない。

普段はストラップなどは，端末に傷が付いたり通話中にガチャガチャと鳴ってしまうので，決して付けないことにしているのだが，早速記念撮影のために現在の9代目端末に装着してみた。





ちなみに今までこんな機種を使ってきました。
KENWOOD ISD-P7 → CASIO PH-450※ → CASIO PH-551※ → KYOCERA PS-701 → Panasonic KX-PH23F → SANYO J90 → Panasonic KX-HV200 → JRC AH-J3002V → JRC WX310J(現行機種)

※今や懐かしい『発信テレネーム』対応機種(!)